現在の就活トレンド
■売り手市場
昨今の就活市場は年度によって異なることも大きく、もちろん私が新卒就職活動をしていた頃とも大きく違います。ここ数年は就活においては「売り手市場」と言われています。
売り手市場とはざっくり言うと、企業の希望採用募集数に対して求職者が少ないため、求職者が優位となり企業を選べる場合が多くなることを指します。
企業にとっては理想の人材を確保するために応募条件などをより魅力的にし、求職者にアピールする必要があります。
このように現在は求職者が企業より優位な立場にありますが、経済市況やその他外的要因などでも急に変わることがあります。
■インターンシップの活用
私が就活をしていた頃はインターンシップに参加していた学生は周りでほぼいないに等しかった記憶ですが、現在はインターンを行っている企業も多く、自分の希望する企業が実施している場合は参加する方も増えています。
インターンは学生と企業、双方にメリットがあると思います。
まず学生は希望している企業に実際に行き、会社の雰囲気や働いている方、実際の業務内容を間近で体験できるなど、自分が働く姿を想像しやすいからです。
またインターンに参加した学生は内定も獲得しやすいこともあるでしょう。
今後の予測
■就活市場の動向予測
「現在の就活トレンド」で取り上げたように、現在は就活において売り手市場と言われています。
これは下記の表を見て頂くと改めてわかるかもしれませんが、全体の求人総数に対し、就職希望者数が上回っており、2025年卒の場合は1.75倍となっています。
2021年卒、2022年卒は新型コロナの影響で求人倍率は下がりましたが、その後求人数が徐々に多くなり、倍率が上がって現在に至ります。
今後、経済市況でどのような動きがあるかわかりませんが、少子化の影響もあり学生の人数が減少傾向であるとともに就職希望者数も一緒に減少する可能性が高いため、求人倍率も上がって売り手市場が続くのではと見ています。
出典:リクルートワークス研究所 大卒求人倍率調査(2025年卒)
■インターンシップ活用の予測
現在の就活生のインターンシップ活用は下記のグラフを見て頂くとわかる通り、参加率は約90%と大変高くなっています。
そして1人が1つの企業にインターンシップへ参加するのではなく、平均でも6社に参加しています。
実際に学生が企業の中に入ることにより、企業にとっても学生にとってもなるべくギャップがない状態で就業できることは良いかもしれません。
出典:みんなの採用部 【最新版】インターンシップ動向を解説!学生に響くコンテンツ設計とは
ただインターンシップの活用が多くなることにより、現在就職活動の長期化が進んでいます。
夏のインターンシップを実施する企業が増えて企業も学生もここに力を入れることにより、これまでの就活採用スケジュールから前倒しで実施し、以前より長期戦になっている傾向があるそうです。
学生にとっても企業にとっても長期化はじっくり考える時間が増える分、体力をつけることも大切かもしれません。
医療機器業界について
さて医療機器業界の今後についてはどうでしょうか。
下記のグラフは今後5年の医療機器業界のトレンドトピックスになります。
日本の社会的な要因から少子高齢化や生活習慣病患者の増加によって、医療機器の必要性が大きくなり業界全体として成長の可能性があると予測されています。
またロボットやAIの進歩により医療技術や機器の更なる製品開発が期待されており、医療機器の需要が高まると考えられています。
出典:XENO BRAIN「市場規模 5年間の推移予測 医療機器メーカー」
下記の表は今後の医療機器業界の市場規模についての動向が計測されているグラフです。
業界の成長性としてA評価が出ているように、今後着実に医療機器業界は伸びると予測されています。
特に診断用医療機器メーカーやリハビリ用医療機器メーカーが伸長する見込みで出ています。
こういった今後の市場予測を見て、特に伸長しそうな業界や企業は採用の間口を広げていく可能性があるのでチェックしてみるのも良いかもしれません。
出典:XENO BRAIN「市場規模 5年間の推移予測 医療機器メーカー」
ここまで紹介した動向予測をみると、医療機器業界は業界全体で将来的にもますます伸長していく傾向にあり、新卒採用者を安定的に採用する見込みがあると思われます。
医療機器に携わる仕事なので、間接的かもしれませんが人の命を助けることもできて社会への貢献度も高く、意義のある仕事ができてやりがいを感じる場面も多いかもしれません。
ぜひ医療機器業界が気になった方はぜひ様々企業の採用サイトを覗いてみてください。